スイスフランは有事の時には買われることがあります。しかし、これは逆に考えてみると、何もなく平和な場合は、大きく買われることもないとも言えます。為替相場ですから、自国の景気が悪い場合は、当然ながら下落してしまうこともあります。
実際に、20世紀の終わりごろは、スイスは不景気でした。その結果して、スイスフランはどんどん下落してしまいました。60円ぐらいまで下落したのです。100円ぐらいから60円まで下落してしまったのだから、大きな下落でした。
しかし、それ以降、少しずつ景気が上昇・安定をしていき、また、世界的に国際情勢の緊張が高まってきたことも背景にあり、少しずつスイスフラン円相場は円安局面に入っていきました。2007年には100円を超え、105円まで上昇しました。
しかし、スイスはアメリカから発した金融不安の影響を避けることはできませんでした。現在は90円近くで推移しています。他の相場に比べれば、被害は少なかったのですが、それでも、やはり損をしてしまった人がほとんどだったでしょう。
今後のスイスフラン相場考える場合、スイスフラン円だけで考えてはいけないと思います。何度も書いていますが、スイスフランは「有事の時」の避難通貨として買われる場合があります。
ですから、スイスフラン円だけの相場を見るのではなく、例えば米ドルスイスフランやユーロスイスフランの相場もしっかりと把握しておく必要があるでしょう。特にドルスイスフランは21世紀に入ってから、スイスフラ買い米ドル売りが原則続いています(もちろん、ある程度の変動は当然にありますが)。
こう考えると、スイスフランだけを単独で買うということはあまり勧められないかもしれません。この通貨はリスク回避の通貨として考えたほうがよい、つまり、他の通貨を軸にして売買をし、それに関連として、保険という位置づけとしてスイスフランの取引をしてみるといいのではないでしょうか。また、政策金利も低いですので、スワップ目的の保有も難しいところがあります。
スイスの国自体の経常黒字も好材料になっています。また、国際情勢の地政学的なリスクの観点からもスイスフランの動向を予測する必要もあるでしょう。一方で、スイスフラン高を防ぐという動きも考えられます。様々な指標や、国際情勢を見ながら、どっちに動くかを考えていきましょう。いつまでも一方的に動くことはあまりないです。どのように動いていくか、臨機応変に対応していくためにも、情報を収集していきましょう。
金融危機で大損をした人は多いと思います。あんなに早く下落してしまうとは驚きでした。アメリカという国は、アメリカ自体ではなく、アメリカの大企業の中の企業に関する問題でも、為替相場が動いてしまうということは驚きだと思います。それだけでも、大きく動くのに、それらの出来事に関連したFRBの人や財務長官、そして大統領の発言でさらに動く可能性が高いです。
こう考えると、ドルを絡めた取引というのは、いろいろ情報があるので掴みやすい反面、情報がいろいろあり、全部把握するのは難しいのではないかと思うかもしれませんね。
さて、アメリカも他の国と同様、雇用対策が問題の一つです。非農業部門雇用者数はずっと減少しています。細かく調べてみると、若年層や黒人層での失業率の高さが目立っており、賃金面での向上が若干見られながらも、やはり労働問題はすぐには解決はできない状況であると考えられます。よって、FX取引をする上で、この労働者の問題に関して、我々も逐一チェックをしておく必要があるということになります。
特にドル円取引の場合、為替相場に影響が出る発言やデータが全体的に多いので、デイトレードを行う場合は、どの時間に何が出るのかを把握していなければならないでしょう。ただ、実際はすべてのデータを追い求めるのは難しいと思いますし、時間的にそこまで調べ上げることも厳しいでしょう。データに関しては、あまり影響が出ないものもありますが、GDPや完全失業率、米消費者信頼指数など、市場で敏感な指数も多数存在しています。
これらが予想と大きくかけ離れた結果が出た場合は、一時的にせよ相場が動く局面になることが多いです。よって、ニュースになるようなデータだけでも、いつ発表されるのか、予想値が出ているのであれば、しっかりと把握しておくとよいでしょう。また、日本の蔵相の発言やアメリカ財務長官の発言によって、円高に動くか円安に動くか変わってきます。長期で持っていると思うのであれば特に問題ないのですが、短期取引を軸にする場合は、発言にも神経質になっておく必要があります。
アメリカにとってドルは「強いドル」でなければならないのです。現実に財務長官なども幾度も「強いドル」でなければならないことを強調しています。そして、日本とドルの関係に絞って考えるのであれば、やはり円高だと製造業が困ってしまうこともあります。しかし、為替は世界規模で動くので、二国間だけの事情というわけにはいきせん。ドルは基軸通貨として底堅く推移していくのか、何か大きな波乱が起きるのか、日々のデータや発言に注意しながら、追っていくといいのではないでしょうか。
他にも貿易収支の結果なども大切です。アメリカはご存じのとおり「双子の赤字」の状態であります。ですから、貿易収支が予想よりも悪い結果になると、売られる局面が出てくることもあるのです。貿易収支はしっかりと確認しておきしょう。
このように、大国であればあるほど統計や発言によって、大枠をつかめるようにしておくとよいでしょう。
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